NFATc1 抗体 (H-10) は、ヒトNFATc1のアミノ酸1-110に対して生成されたマウスモノクローナルIgG1κ抗体です。NFATc1は、T細胞活性化および分化時の遺伝子発現を制御することで、免疫系において重要な役割を果たす転写因子です。カルシウムシグナル伝達による活性化により、NFATc1はホスファターゼであるカルシニューリンによって脱リン酸化され、NFATc1は細胞質から核へと移行します。この核への局在により、NFATc1はDNAに結合し、免疫反応に関与する遺伝子の転写を調節することが可能になります。NFATc1の適切な機能は、サイトカインの産生と効果的な免疫反応の発現に不可欠です。NFATc1活性の制御異常は、自己免疫疾患や癌を含む様々な病態に関与していることが示唆されています。抗NFATc1抗体(H-10)は、マウス、ラット、ヒトのNFATc1と反応し、ウェスタンブロッティング(WB)、免疫沈降(IP)、免疫蛍光(IF)、パラフィン包埋切片を用いた免疫組織化学(IHCP)、酵素免疫測定法(ELISA)などの用途に適しています。NFATc1を標的とする抗NFATc1抗体(H-10)は、T細胞機能の分子メカニズムや免疫疾患のより広範な影響の研究に役立ちます。NFATc1の局在と機能を理解することは、免疫系の機能異常による疾患に対する治療戦略を開発する上で重要です。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
NFATc1 抗体 (H-10) | sc-17834 | 200 µg/ml | RMB2377.00 | |||
NFATc1 (H-10): m-IgGκ BP-HRP Bundle | sc-533747 | 200 µg Ab; 40 µg BP | RMB2662.00 | |||
NFATc1 抗体 (H-10) X | sc-17834 X | 200 µg/0.1 ml | RMB2377.00 |