FAP(線維芽細胞活性化タンパク質)は細胞表面の糖タンパク質であり、セリンプロテアーゼであり、主に胎児間葉系組織と上皮性癌線維芽細胞に発現している。癌では、FAPは細胞増殖を促進する。胚発生では、FAPは発生中の組織のリモデリングに機能する。FAPはN-グリコシル化されたタンパク質分解的に不活性なサブユニットからなる一体型膜ゼラチナーゼとして働く。軟骨細胞膜上のFAPの発現は、サイトカインIL-1とOSMの組み合わせによって上昇し、変形性関節症患者において増加することが示されている。この発現はMMP-1、MMP-13、CD44(v3、v7/8変異体)と共局在している。FAP遺伝子の全コピーを欠損したマウスは生殖能力があり、発育障害や癌感受性の変化が見られる。
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FAP抗体(6D394) 参考文献:
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- 線維芽細胞活性化タンパク質阻害剤-74を用いたPET/CTによる消化器がんの評価:18F-FDG PET/CTとの比較 | Xu, W., et al. 2024. J Nucl Med. 65: 40-51. PMID: 37884330